30日午後、神奈川県小田原市の公園にあるレジャー施設で、エア式の大型の滑り台が強風にあおられて倒れ、子どもや付近にいた大人など合わせて11人がけがをしました。

何度、同じことを繰り返すのでしょうか。

すでに、平成20年、荒川区の遊園において、遊戯施設(ぱっくんシャークスライダー)で遊んでいた女児が突風で飛ばされ重傷を負うという事故が発生して、当時の指定管理者の責任が問われました。

区は調査委員会を設置して、原因究明と緊急対策等をとりまとめたことは、まだ記憶に新しいことです。この事故でも、小型遊具の管理運用マニュアルが未整備であり、使用禁止の基準が曖昧でした。

また、風速計が未設置で、突風や雷雲等の天候急変の予測が不十分であったと弁解しています。この事故の後、事故対策マニュアルができたのです。

先日の小田原市の事故説明を聞いていると、突風は予想できなかったという旨の弁解をしていますが、これでは、過去の事故を知らなかったと恥をさらしているようなものです。
これも、「予見能」の低さの表れであり、まさに天災ではなく人災といえます。

野外活動における、落雷事故、熱中症、光化学スモッグなどの事故は、すでにたくさんの事故判例があります。天災であり予測不能という言い訳は通用いたしません。人災と認識すべきです。