東京五輪における性的少数者(LGBTなど)への対応は、重要なテーマです。
 東京都はLGBTを担当する部署の立ち上げをようやく表明しました。4月から担当課長を置いて、オリンピック憲章の理念に沿った条例の制定を目指します。
 何より、日本国民が2年後の東京五輪でのLGBT対応を通じて、ダイバーシティ社会の構築が加速され、未来に向けた社会的レガシーになっていくことが、オリンピック開催の価値になることは言うまでもありません。
 またその一方で、生物学的な男女の運動能力的な差異は、走力、重量対応力、瞬発力など、個人の身体能力をシンプルに競い合う陸上競技の短中距離走や投擲(とうてき)競技などの成績において顕著に表れます。
 とりわけ、競技力の公平性の議論に一石を投じたのが、両性具有と診断された陸上中距離のキャスター・セメンヤ選手(南ア)であり、セメンヤ選手に対しては、さまざまな擁護と反発の見解があります。
 したがって、性的少数者の尊厳とスポーツ競技の公平性について、相互理解を踏まえて、公平な条件でスタートラインに着くということは、そう簡単ではありません。この件に関心を持っていただきたいと思い、問題を提起しました。
 「産経デジタル」の「『フェアな東京五輪』への道は甘くない」をご覧ください。
  https://ironna.jp/article/9200