今年も激動の1年でした。招致段階や開催決定段階では想定できなかった「新型コロナ」というパンデミックのなか、国民の反対意見を痛感しながらも、2020年大会を1年延期してまで開催を決断し、さらに、延期された「Tokyo2020大会」を、無観客で開催を強行したのは、何だったのだろうか。

 また、五輪終了後の2022年は、五輪施設の後利用や、開催経費の水増し疑惑で揺れたところに、元電通専務の「高橋治之」氏を中心とした様々な贈収賄や談合事件が報道され、国民は騙されたと批判する年末を迎えることは想像していなかったのではないだろうか。しかし、多くの五輪関係者は、「さもありなん」と囁いていることと思います

 失敗した2016年東京五輪の招致段階から、IOC委員への買収疑惑があったことは、五輪関係者の間で、温度差はあれども承知しているところでしょう。

 また、2023年を迎えようとしている今、札幌五輪の招致機運にも影を落としています。

 少なくとも、五輪招致を後押しし、コロナ化での1年延期五輪も指示せざるを得なかった私的な立場として、改めて検証するとともに、新たな提案をしなければならないと思う年末です。

 年明けから、「Tokyo2020大会」の新設競技施設の後利用や、札幌冬季五輪の招致活動について、提言や意見発信等を再開しようと考えています。