組織委員会は、東京オリンピックとパラリンピックの公式エンブレムの最終候補4点を、8日に公表しました。今月28日に最終決定をする予定のようです。

しかし、組織委は、最終候補の発表以外に説明していませんから、マスコミ等では、4点の比較ばかりを取り上げて、知的財産であるエンブレムの使用条件については、まったく触れていません。

組織委は、間髪を入れずに、知的財産の使用権について強いメッセージで公表すべきです。

確かに、組織委のホームページで、大会関係の知的財産(エンブレム、ロゴ、用語、名称など)について詳細に説明し、使用できる関係団体の限定が記載されていますが、多くの国民は、ほとんど見ないし認識していないと思われます。

これまでの「申請都市」(Applicant City)と「立候補都市」(Candidate City)の段階で使っていた「桜をモチーフにしたマーク(下の五輪マークは対象外)」は、誰もが自由に無料で使うことができましたが、今度のオリンピック・エンブレムの使用権は、許諾を受けたスポンサー等のみです。

そのことは、最終選考の発表と同時に説明しないと「アンブッシュ・マーケティング(違法使用)」が横行しかねません。

また、最終選考で落選した3点についても商標登録をしているわけですから、勝手に使えないことを説明すべきではないですか。

聖火台問題でもブログに書きましたが、組織委はもっと情報発信を強化すべきです。

 【参考リンク】知的財産権の保護